相続財産に関して、基本的なルールは民法という法律で定められています。

しかし、相続財産に関する問題は非常に多岐にわたるので、しばしば、

・民法に規定のない問題

・民法に規定はあるが、条文の解釈に争いがある問題

というものが生じます。

こうした場合に、解決の指針となるのが、具体的な法律問題について裁判所がその考え方をしめした判決・決定などの裁判例です。

したがって相続財産の問題を考えるに当たっては、法律の条文のみならず、裁判例を理解することが非常に重要となります。

そこで、こちらでは、相続財産に関して、現在の実務の指針となっている裁判所の判例をご紹介してまいります（随時更新予定。なお，相続法の改正以後は，改正事項に関連する法律問題については，これまでの裁判例と異なる判断がなされる可能性があることにご留意ください。）。